転職の引き継ぎあるある

看護師が転職する時は引き継ぎをするのが一般的であるが、次の職場が決まっている場合や退職日を早めに決めている場合に引き継ぎが間に合わないことがある。

あらかじめ伝える業務内容に優先順位をつけている場合は、最低限教えたいことは教えられるだろうが、最優先ではないけれども伝えておくべきことが伝えられなくなる。同僚に仕事を頼まれた時に対応したくなっても時間がなく手伝えないと勇気を持って断ることも引き継ぎをスムーズに行うために大事なことだ。

反対に、引き継ぐ内容が多く後任者がメモやノートに書かれた内容を整理できないこともある。転職する人がテキトーにメモ書きするのではなく、プリントする、誰にでも読めるような丁寧な字で書くことでノートが読みにくくなることを避けられる。患者情報や検査など日々の業務について詳しく書くことは良いことだが、全てを伝えようとせずポイントを絞ることも確実に引き継ぐためには必要なことだ。

一人の看護師が辞める際に別の部署から人員を補充することがあるが、補充要員は新しい部署で別の仕事をするため不安やプレッシャーを感じる。仕事を引き継いでもらう側には仕事内容を過不足なく伝えトラブルが発生した時にフォローできるようにしておかなければならない。

しかし、引き継ぐ側には今までの知識や経験で培ったものとは違う新たな仕事をするストレスが発生する。後任者は今まで仕事で得た常識が全く通じず驚くことも多いだろう。